塩田千春さん「Letters of Thanks / 感謝状」
トゥクン、
トゥクン、
トゥクン、

イン・シウジェンさんの作品 入り口を抜けるとそこは空港

塩田千春さんの作品 部屋一面に張り巡らされた赤い糸
◆今回のトピック
⬇️ 2. イン・シウジェン「Heart to Heart」
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▼イン・シウジェンと塩田千春の2人同時展
ヘイワードギャラリーで開催されている、イン・シウジェン「Heart to Heart」と塩田千春「Threads of Life」の2人同時展に行ってきました。
🔗 Yin Xiuzhen: Heart to Heart
🔗 Chiharu Shiota: Threads of Life
テムズ川のそばにあり、無骨なブルータリズム建築の象徴であるヘイワードギャラリーは、サウスバンクセンター内に位置し、常にユニークで斬新な現代アートが展示されています。
以前、このコラムに書いた奈良美智展も同じ会場でした。
外の賑やかなサウスバンクの空気とは対照的に、展示室に足を踏み入れると、そこにはしんとした、でも熱を帯びた空気が流れています。
中国出身のイン・シウジェン(尹秀珍)さんと、日本出身の塩田千春さんの2人同時展が開催中。
同世代であり、共に「服」や「糸」といった身近な素材を使いながら、個人の記憶や生と死を表現し続けているアーティストです。
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▼イン・シウジェン「Heart to Heart」
会場に入ると、そこは空港の荷物が流れるベルトコンベアを模した作品が展示されています。
インさん「Heart to Heart」のセクションです。
コンベアの上には、スーツケースと、使い古された「衣類」で作られた大都市がありました。
インさんの作品の核となるのは、他人が実際に着用していた「古着」です。
服は、その人の体温や記憶を最も近くでとどめているもの。
ベルトコンベアとスーツケースと古着。
人々の人生そのものであり、心の奥底にある過去を象徴しているかのようでした。
そこには、人生という旅を重ねてきたすべての人に刺さる強さがあります。

ロンドンをモチーフにしたセクションでは、ビートルズの古着がそのままアートの一部になっていました。
インさんは、急速に近代化が進んだ北京で育ちました。
失われていく古い街並みや、置き去りにされる個人の記憶を、彼女は「布」という柔らかな素材を使って表現しています。

巨大な心臓 記憶が宿るのはどこだろう
心臓のオブジェ中に入ると、床にクッションがありました。
座ってみて、自分の心の中を感じると… 何が聞こえますか?

一枚一枚にストーリーがある
別のセクションでは、畳まれた服の写真が並べられています。
こちらは設置されている説明書もぜひ目を通してみてください。
並べられた服全てにストーリーがあることがわかります。
私は危うく号泣しそうで、途中で読むのをやめました。
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▼塩田千春「Threads of Life」

「生命の糸」生と死、記憶、人間の身体
インさんの世界で「他者の人生」を肌で感じた後、階段を上がり2階のセクションへ。
そこで待っていたのは、空間そのものが「血液」や「運命」で満たされたような、塩田千春の圧倒的な赤い世界でした。

制作過程が知りたい 見事な糸のバランス
赤い糸に絡まる古びた鍵。
一つのドア。
圧倒的な赤い糸の数に引き込まれながら、訪れている人たちまで作品の一部のような感覚になりました。
塩田さんは大阪出身、現在はベルリンを拠点としています。
作品を通じて「生と死」をテーマに「生きることとは何か」、 「存在とは何か」を問い続けています。
まさにそれを体感できる作品でした。

夢の中を現実にしたかのようなアート
対照的な黒い糸の世界。
まるで絵のような部屋は、生と死の狭間にいる、いつか消えていく世界。
奥深く、そして、
いつか消えていく…。
作品紹介の中で、塩田さんはこう言っています。
「死は完璧な眠りなのかもしれません。」
📅 5月2日(土) 10:00〜13:00 には、実際にパフォーマーがベッドに寝転ぶというパフォーマンスを披露するようです。
誰かがベッドに横になった後の痕跡、過去の存在を見ることができ、またアートを深く感じることができるのではないでしょうか。
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▼アートはいつも別世界に連れて行ってくれる
今回紹介できなかった作品も展示されています。
どの作品もいろいろな角度から心に訴えかけてきます。
久しぶりに自分の心臓の音を聞いたような気がします。
こちらの展覧会はまもなく終了(2026年5月3日(日)まで)です。
ぜひ、この空間を体感してみてください。
📍 Hayward Gallery(ヘイワードギャラリー)
Southbank Centre, Belvedere Rd, London SE1 8XX
🕒 開館時間: 11:00〜19:00(火〜日 / 月曜休館)
🎟️ チケット: 要予約
🔗 公式サイト: Hayward Gallery
まだまだアートに触れる機会はたくさんあります。
🔗 その他のアート展はこちら →
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掲載日:2026年4月23日


