値上げにつぐ値上げ。日本と比べてはいけないと知りながらも比べてしまうのです。
切手1枚で王様の馬を走らせていた時代から500年。
現代の私たちを悩ませるのは、強盗(ハイウェイマン)ではなく、相次ぐ「値上げ」と「ルール変更」かもしれません。
前回の最後に「値上げに負けない」と書きましたが、正直に言うと値上げそのものは避けられません。
ただ、「少しでも安く送る方法はないかな?」と思い、改めて調べてみることにしました。
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◆今回のトピック
⬇️ 1. 驚きの値上げラッシュ:日本への送料はどう変わった? 〜二度見してしまう「最新料金」の現実〜
⬇️ 2. 2026年4月から本格始動する「新ルール」 〜知っておきたい隔日配達とセーフティネット〜
⬇️ 3. 効率よく送るのが「現代の正解」:オンライン決済『Click & Drop』 〜窓口よりも安く、スマートに送るコツ〜
⬇️ 4. 玄関先で発送完了!便利な「集荷サービス」と「ラベル印刷」 〜プリンターがなくても大丈夫な最新自衛術〜
⬇️ 5. 最後に:値上げの時代を生き抜く「新しい常識」 〜次回予告:在英25年!驚きと共感の【あるある・トラブル編】〜
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▼1. 驚きの値上げラッシュ:日本への送料はどう変わった?
昨年12月、友人が「日本にクリスマスカードを送ろうと郵便局に行ったら、切手の値上げがすごかったよ!」と教えてくれました。
これまでも何度か値上げが行われてきたイギリスの郵便料金ですが、「二度見してしまった」という声が出るのも決して大げさではありません。
● イギリスから日本へ International Standard(手紙・100gまで)で送る場合
| 改定日 | 料金 |
| 2024年4月2日〜 | £2.50 |
| 2025年4月7日〜 | £3.20 |
| 2025年10月6日〜 | £3.40 |
私が日本に郵便物を送るのはクリスマスシーズンの年1回。
送料が£2.50から£3.40に一気に上がったように感じていましたが、実はその間にも段階的に値上げが進んでいたのですね。
余談ですが、1通£3.40という金額にひるんだ私。(笑)
これまで家族ぐるみで親しくしている友人宅には、私と子供からそれぞれ別でクリスマスカードを送っていましたが、100gまでは同一料金。
それならと、今回からは「同じ封筒にまとめて同封」作戦に切り替えました。
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▼2. 2026年4月から本格始動する「新ルール」
では、なぜここまで値上げが続き、サービスにも変化が出ているのでしょうか。
BBC Newsなど現地メディアでも連日報じられていますが、背景には「手紙の利用が20年前の3分の1に減った」という深刻な経営問題があります。
2026年4月からは通信規制当局 Ofcom の承認のもと、2nd Class の土曜配達廃止や配達日数の緩和といった新ルールが本格的にスタートします。
運用イメージは「月・水・金の週」と「火・木の週」が交互に来るような形。
つまり、これまでの感覚で「2nd Class=数日で届く」と思っていると、週末を挟んで予想以上に時間がかかることも増えていきます。
一方、急ぎの 1st Class は土曜配達が継続されますが、その分料金はさらに高め。
「早く届けたいなら高い料金で」という姿勢がより明確になっています。
| ■新ルールのポイント |
| 1. 2nd Class(土曜配達廃止) ・料金は£0.87 ・月〜金のみ、隔日配達 ・これまでの「ほぼ3日以内」から「95%が3日以内」へ ・計算上、20通に1通は少し長旅になる可能性(※目安) |
| 2. 1st Classは従来通りだが料金が高い ・料金は£1.70(2nd Classのほぼ倍) ・土曜配達は継続 ・翌日配達の達成率が93%→90%に ・10通に1通は翌日に届かない可能性(※目安) 【🚨重要】遅延に対する「新基準(セーフティネット)」も導入 サービス低下を補うため、Ofcom は Royal Mail に「極端な遅延を防ぐ義務」も課しました。 ・1st Class:遅れても3日以内に99%届けること ・2nd Class:遅れても5日以内に99%届けること 「いつまでも届かない」という最悪のケースを減らすための最低限のセーフティネットです。 |
| 3. 小包(Parcel)は別扱い ・新ルールの対象は主に手紙(Letter / Large Letter) ・小包は競合が多いため、土日も含めてしっかり配達 ・「手紙だけがスローダウンする」のが今回のポイント |
ルールが変わって不便になる一方で、デジタルの力で以前より便利に、しかも安く送れる方法も広がっています。
その代表が、Royal Mail(英国郵便)の公式オンライン決済サービス「Click & Drop」です。
これが、2026年の新常識とも言える「デジタルでの自衛」です。
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▼3. 効率よく送るのが「現代の正解」
値上げやルール変更の話を聞くと、「もう郵便は不便になる一方なのでは?」と感じてしまいます。
けれどその一方で、送るものの種類やサイズによっては、以前より安く・楽に送れる方法も増えています。
その代表が、Royal Mail のオンライン決済サービス Click & Drop。
かつて郵便局は「窓口で係員さんに聞きながら手続きする場所」でしたが、今は窓口=定価、オンライン=割引価格という関係に変わりつつあります。

※画像は最新の郵便サービスのイメージです(AI生成画像)
▼4. 玄関先で発送完了!便利な「集荷サービス」と「ラベル印刷」
🇬🇧 窓口価格 vs オンライン価格
・定形郵便(Letter)は同額
・しかし Large Letter や Parcel はオンラインのほうが安い
・重い荷物ほど差額が効いてくるので、家計の小さな「盾」になる
🇬🇧 「お会計」の列に並ばなくていい
・支払いはスマホで完了
・窓口ではバーコードを読み込んでもらうだけ
・もしくは「Drop Off」という専用の受付やボックスに預けるだけでOK(サイズによってはポスト投函も可)
・長い列に並ぶストレスから解放される
🇬🇧 プリンターがなくても大丈夫
・最近は No Printer Required(ラベルなし) に対応
・QRコードを見せるだけでラベルを印刷してもらえる
・スマホさえあれば誰でも使える
🇬🇧 玄関先で完了する「Parcel Collect」
・郵便配達員が自宅まで取りに来てくれる
・重い荷物を運ばなくていい
・雨の日も外出不要
・配達ルートのついでなので意外と確実
・その場でラベル印刷も可能(数十ペンス)
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▼5. 最後に
手紙の配達は遅くなり、料金は上がる。
これはもう、個人ではどうにもできません。
でも、
・窓口での滞在時間を最小限にする
・オンライン決済で「割引価格」を選ぶ
・自宅集荷やQRコードを賢く使い分ける
こうした小さな工夫の積み重ねで、時間もお金も、そして発送にまつわるストレスも大きく減らせます。
不便になったと嘆くより、新しい仕組みを味方につける。
値上げの時代を生き抜くための新しい常識——それが「デジタルでの自衛」なのかもしれません。
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第5週目の木曜日となる次週はミニコラムの回。
第3回【あるある・トラブル編】として、在英25年の私が実際に経験した郵便物語をお届けします。
皆さんが得るのは驚きか、それとも共感か。
どうぞお楽しみに!
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🌐 参考サイト
🔗 Royal Mail公式: Current Postage Prices(最新の料金表)
🔗 Ofcom(通信規制当局): Review of postal regulation(2026年新ルールに関する発表)
🔗 BBC News: Royal Mail postal service changes(現地メディアによる報道)
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※価格・サービス内容は2026年1月22日現在の情報です。
掲載日:2026年1月22日


