第1話「日本とイギリスの”米”事情」
▷日本の”米”事情
「令和の米騒動」とも呼ばれるお米の供給不足は、2024年夏頃から顕在化しました。実際、私もその夏に約6週間日本に一時帰国をしていましたが、滞在の後半になるとスーパーからお米が消えていきました。2023年の記録的な猛暑に始まり、コロナ禍の収束による需要の急増、買い占め、そして農業構造の問題などが重なった結果でしょう。
▷イギリスの”米”事情
イギリスにもその影響は少なからず出ているようで、特に日本米を購入している方は価格の高騰に驚かれているのではないでしょうか。日本食材店で日本米は手に入りますが、やはり価格は上昇傾向にあります。そこで、多くの方が日本米の代替品として選んでいるのが、イタリアやカリフォルニア産の短粒種米です。日本米に似た味と食感で、比較的お手頃価格で売られています。
▷我が家の”米”事情
我が家も私がお米大好き人間ということもあり、消費量が多く、日本米ばかりは買えないため、以前はカリフォルニア産の「NISHIKI」を購入していました。Sainsbury’sでも売られていたので、すぐ買える手軽さも魅力の一つでした。また、セールの時にはオンラインショップで、(私的に)少しランク上のイタリア産「ゆめにしき」を買うこともありました。どちらも美味しかったです。
ところがある日、Sainsbury’sで「NISHIKI」の取り扱いがなくなり、代わりに「東北大米」と記された「I Sushi Premium Sushi Rice」が登場しました。この「東北大米」とは、中国の東北地方(黒竜江省など)で栽培されるジャポニカ米(短粒米)を指していますが、EU向けに販売されているこのお米はイタリア産で、日本米に似た風味と炊き上がりが特徴のようです。
● ● ●
「NISHIKI」の代わりに「I Sushi Premium Sushi Rice」を買おうかと考えていた頃、SNSで紹介されていた「Emma Basic – Japonica Rice」が目に留まりました。こちらはベトナム産のジャポニカ米です。

「Emma Basic – Japonica Rice」はAmazonUKで売っています。

パッケージ裏の説明〈要約〉
140年以上の歴史を持つ老舗企業が厳選した短粒ジャポニカ米は、ベトナム・メコンデルタの豊かな土壌で栽培されています。独自の品種と生産方法の研究が進められ、三期作で常に新鮮な米を供給。収穫から包装までは日本製の最新機械と熟練技術者により行われています。お寿司だけでなく、日常の食卓でも楽しめるお米です。
試しにこの「Emma Basic」を購入してみたところ、風味・食感ともに悪くなく、美味しくいただけました。現在はAmazon UKの定期購入(サブスクで10%OFF)を利用しています。10kgで24〜30ポンドほどと、価格的にも現実的です。
● ● ●
我が家では炊飯器は使わずに、STAUBの「ピコ・ココット ラウンド」でほぼ毎日ご飯を炊いています。いつかはSTAUBの「ラ・ココット de GOHAN」が欲しいと思いながらも、今のところ赤いSTAUBを愛用しています。

可愛いSTAUBの「ピコ・ココット ラウンド」でご飯を炊くと気持ちも上がるのです。
ちなみに数年前、日本から遊びに来た母が我が家で白ごはん(ゆめにしき)を食べた時の感想は、
「おいしくない」でした。(笑)
それも含めて、お米の選び方は人それぞれで…
▷最後に
ということで、「他の人はどういったお米を買っているのかしら?」と気になり、友人知人にお願いしてアンケートを実施することにしました。
次回はイギリスで暮らす日本人の方達が、実際にどんなお米を選んでいるかを紹介するアンケート企画です。
さらにその次は、お米の安全性や農薬の基準についてお話する予定です。
どうぞ、お楽しみに!(^^)
(2025年05月28日掲載)
【予告】
Part 2「ねえ、どのお米買ってる?(お米アンケート)」(6/12 公開予定)
Part 3「お米の安全性。農薬や基準のお話を少し。」(7/10 公開予定)