「Hayward Gallery 外観」
憧れの奈良美智さんの個展に行ってきました
ロンドンで3つのアート展体験記 |
奈良美智ロンドン展・Moco・3Dアート
●奈良美智展 ロンドン
@Hayward Gallery(〜8/31)
ずっと憧れていた奈良美智さんの作品展に、ようやく足を運ぶことができました。
今日は、ロンドンの空気がいつもと違うように感じます。
■奈良美智(なら・よしとも)
日本を代表する現代美術家で、青森県の出身です。少女や動物をモチーフにした絵画や彫刻、ドローイングなどで知られ、その独特のまなざしと感情を秘めた作品は、世界中の人々の心を捉えています。 1990年代以降、ドイツを拠点に活動し、国際的に注目を集め、2000年に日本に帰国した現在も精力的に創作を続けています。美術館での大規模な個展や、アートフェアでの高額落札など、現代アートシーンにおいて欠かせない存在です。

「Hayward Galleryの奈良美智展ポスター」
ここからもうウキウキです
駅を出ると、道中には奈良さんのポスターが点在していて、会場に着く前からすでにアートが始まっているような気分に。
今回のヨーロッパ巡回展は、スペイン・ビルバオの〈グッゲンハイム美術館〉を皮切りに、ドイツ・バーデンバーデンの〈フリーダー・ブルダ美術館〉を経て、最終地であるイギリス・ロンドンの〈ヘイワードギャラリー〉へと巡回しています。
40年にわたるキャリアを凝縮した大回顧展で、絵画、ドローイング、インスタレーションなど多くの作品が展示されていました。

「Hayward Galleryの館」
惹かれるアートばかりです
扉を開けた瞬間から、奈良ワールド全開です。
おなじみの少女たちの絵やオブジェクトがずらりと並び、ひとつひとつに心を奪われました。

「奈良美智さん所蔵のレコード Hayward Gallery, London」
ほぼ洋楽ですが、レコードコレクション中に1枚だけ邦楽が混ざっています
正解は奈良さんのXアカウント、もしくは現地で探してみてください
壁一面に飾られたレコードジャケットたち。
これは奈良さんがインスピレーションを受けたという、プライベートコレクションとのことです。
なんと、この展示はロンドン会場だけの特別なもの。
一方で、ビルバオやバーデンバーデンでは展示されていた絵が、ロンドンでは見られなかったという話も。

「《Knife Behind Back》 奈良美智 Hayward Gallery, London」
間近で観ることができて震える
この展覧会のキービジュアルにもなった《Knife Behind Back》は、奈良さんがドイツ留学を終えて約12年ぶりに日本へ帰国した2000年に制作されたアクリル作品です。
2019年、香港で開催されたサザビーズのオークションで、約2,500万ドルで落札されたことでも話題になりました。
この作品の実物が見られるなんて、本当に光栄です。
そう、実物。
アートはやはり、実物を目の前にしてこそ伝わると改めて実感しました。
奈良さんが描く少女たちは、時に笑い、怒り、不安に駆られ、涙を流します。
その前に立つだけで、自分の感情も彼女たちに呼応するように動いていくのです。
近づいて初めて気づく細工や、インスタレーションに込められた意味にも驚かされ、考えさせられ、時には切なさも感じました。 人は、愚かで、脆くて、残酷だけれども美しい。

「《Fireball》 奈良美智 Hayward Gallery, London」
現代美術家の村上隆さん所蔵の木彫作品
快く貸し出してくださったそうです
奈良さんのXアカウントを見ると、展覧会の裏話なども投稿されていて、予習にも復習にもおすすめです。
▶︎ 奈良美智さんのXアカウントはこちら @michinara3

「奈良美智 Hayward Gallery, London」
見つけた時、鳥肌が立ちました
わかりますか?「人にやさしく」
本当にたくさんの作品が展示されていました。
1周目が終わってこのまま帰るのも惜しく、2周目もしました。
そして、2周目で気づくこともありました。
2周目で気づいたブルーハーツ。(笑)
あなたは何周しましたか?

私が買ったお土産たち SHOPも充実していました
やっぱりポスターも買えばよかった!
行く前に友達が「もう一度行きたい」と言っていたのですが、私もすっかり同じ気持ちに。
きっと、観るたびにそう思うのでしょう。
奈良さんのアートの魅力はここには書ききれない。
いつか、青森県にある《あおもり犬》にも会いに行きたいです。
《あおもり犬》は青森県立美術館に常設されている、奈良さんの代表的な屋外彫刻です。
▶︎ 青森県立美術館公式サイト
▶︎ あおもり犬 (AOMORI GOKAN公式サイト)
●Moco Museum London(常設)
世界的アーティストの作品
少し前の話になりますが、昨年の暮れにロンドン・マーブルアーチに新しくオープンした現代アート美術館「Mocoミュージアム」に行ってきました(2024年夏にオープン)。
アムステルダム、バルセロナに続いて、ロンドンは3館目となるMocoミュージアム。
アンディ・ウォーホル、キース・ヘリング、バンクシー、バスキア、など、世界的に有名なアーティストたちの代表作を間近で楽しむことができます。

「Lightness of Being(Chris Levine)– Moco Museum, London」
現代を代表するアーティストの作品が数多く飾られ、いずれかの作品は皆さんの記憶のどこかにもあるのではないでしょうか。

「Moco Museum, London」
もちろん、日本人のアーティストの作品も飾られています。 この中に、奈良美智さんの作品もありました。
こうして、日本人にも世界的に誇れるアーティストがたくさんいるのだなと嬉しく思うのと同時に、これからの活躍も楽しみです。
●色鉛筆3Dアート展
「Carpe Diem」
@The Alter Space (2025年1月)
今年の1月に面白い個展に行ってきました。
ことの発端は、友人から「気になるアーティストさんがいるから見て」と送られてきたインスタのアカウント。見ると写真かと見間違うほどの繊細な3Dアートでした。
本当に絵なの?どうやって描いているの?
興味がますます高まってきます。
私もインスタをフォローしたところ、今年1月に個展をするという情報をゲットしまして、行ってまいりました。
アーティストの篠さん (Taiki Shinohara) の作品は、Instagramでも見ることができ、描き方の動画なども投稿されています。
色鉛筆だけで描かれた、リアルすぎる “3D錯覚アート” で話題の新進アーティストさんです。
▶︎ Instagram @taiki.shinohara
個展会場はロンドンのブリックレーンにあるThe Alter Spaceという小さなギャラリーでした。
そこにはインスタで見たあの驚きの絵がありました!

「Totoro(篠)– The Alter Space, London」
私の目はどうしちゃったんだろう…
まるでそこにあるかのようなトトロの人形やカルビーポテトチップスの絵。
でも角度を変えれば平面の図。素晴らしすぎて、立ち止まって何度も見返してしまいました。
日によっては、画家さんがいらっしゃったようですが、残念ながら私が行った日は留守でした。

「Calbee(篠)– The Alter Space, London」
どっちがどっち?
今は大阪万博のミャクミャク君の絵を描いたりしているみたいです。
また来るといいな。
ミャクミャク君の絵が観たいです。
そして、グッズも欲しかったりします。
これからどんな作品が生まれるのか、とても楽しみです。
次回ロンドンで個展が開催されたら、また足を運びたいなと思います。
そして、もっともっとたくさんの若いアーティストさんが世界に羽ばたくことを祈っております。
3つのアート展について書きましたが、ロンドンはあらゆるアートが集まる贅沢な場所なんだなと改めて感じました。
これからも沢山のアート作品に触れることができるといいなと思います。
みなさんも素敵なイギリスライフをお過ごしください。
■ Hayward Gallery 「奈良美智展」 〜8/31まで
■ Moco Museum London 常設
■ The Alter Space 「Carpe Diem」 終了しました
※本記事に掲載の作品写真はすべて本人撮影によるものであり、著作権は各作家に帰属します。
(2025年08月14日掲載)